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論理思考力トレーニング法―気がつかなかった数字の罠

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論理思考力トレーニング法―気がつかなかった数字の罠

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レビュー(Amazon.co.jp)

 「世界最高のIQ保持者」としてギネスブックにも載ったマリリン・ヴォス・サヴァントと、グロービスの『MBAクリティカルシンキング』の共著者、東方雅美のタッグにより実現した、ロジカルシンキングの決定版。一見、正しく見えるが、実は間違っている「数字の罠」を取りあげ、論理的思考を身につけるための考え方を提示している。

   全体は3部構成になっており、第1部では、全米に8100万人の読者を持つという超有名誌「パレード」に掲載された著者のコラム「マリリンに聞いてみよう」のクイズを取りあげながら、MITやミシガンなどの有名大学の学者たちも陥った確率の罠を解説している。紹介されている問題は、くじに関するもの、3つのドアの向こうに1台だけある車を当てるゲーム番組の話、心理学のクラスで用いられた問題など、実にさまざま。著者の解答に対する辛辣な反論をそのまま掲載するなど、「パレード」誌のコラムの雰囲気をそのまま再現している。

   第1部で頭のエクササイズをしたら、続く第2部ではいよいよ本格的に確率・統計について学んでいく。ここでも、「IQ200の人はIQ100の人の2倍賢いだろうか?」といった素朴な疑問から、人々が陥りがちなさまざまな誤謬について解説している。ここで指摘されている誤謬のなかには、ビジネスにおいても たびたび起こりうるものが数多く含まれているから、とくに注目したい。

   最後の第3部は若干毛色が異なり、有権者をさまざまな調査結果・主張で惑わす政治家たちの論理の問題点を指摘している。政治家たちがいかに巧みに論理を歪めるか、そしていかに民衆がそれに騙されやすいかを示した、興味深い論考となっている。

   いずれの問題も、極めて身近なトピックを取り上げているため、興味深く読める。ロジカルシンキングを極めたい人やパズル好きな人にはぜひおすすめしたい。(土井英司)

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